顔の見える関係

kaonashi

相模原にある津久井やまゆり園の痛ましい事件から1か月が経過しました。お亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りするとともに、お怪我をされた皆様の一日も早い回復を願っております。そして、関係者の皆様のご心痛をお察し申し上げます。

今回の事件後、行政(国都区市)所管よりいち早く「防犯対策」の指示、確認の対応が取られていました。東北の震災後より防災対策には力を入れていましたが、防犯対策については、ビデオカメラの設置、施錠、巡回、行政との連携など、現状でできることは対応ができていました。しかし、「想定外」の事件に対しハード面のみの整備だけで良いのでしょうか。今回の「想定外」の事件後に私たちが行わなければいけないことは、ご利用者、ご家族の「心」のケアであると思います。最近ではテレビなどの報道回数は減少していますが、容疑者の取り調べの内容が報道される度に、心無い発言を耳にします。その言葉を聞く度に、映像を見る度に、ご利用者、ご家族、そしてその方々に関わっている方たちが、どれほど心を痛めていることか・・・

幸いにも、法人事業所をご利用されていらっしゃる方々は、今回の事件により「心」に大きな影響はありませんでした。しかし、当事者の方々だけではなく、同じ境遇にいらっしゃる方々にとっては、身につまされるような思いは一緒なのです。

「想定外」のことに対しての対策は、想像の域を出ませんので限界があります。しかし、今私たちができることは、地域で「顔の見える関係」を築くことであると思います。法人事業所をご利用されていらっしゃるのは、施設に入居されている方、在宅で福祉サービスを利用されている方、福祉サービスを利用されていない方など、地域にはその方の健康状態や生活状況に応じて生活されていらっしゃる方々が大勢いらっしゃいます。この大勢の方々が「顔の見える関係」になり繋がることが、「想定外」のことに対しての一番の対策と考えます。

また、認知症の方を理解する、理解して頂く。障害のある方を理解する、理解して頂く。ことも重要なことであると思います。お互いを認め合いながら共に地域を支えられるような環境を築くことが、今、私たちがやるべきことであり、それが今後の地域包括ケアシステムの構築にも繋がるのではないでしょうか。